参照:小学館

五十音図ナ行の第5音。
歯茎鼻音の有声子音[n]と母音[o]とから成る音節。
[no]
平仮名「の」は「乃」の草体から。
片仮名「ノ」は「乃」の初画から。
[格助]名詞、形容詞、形容動詞の語幹、副詞、副助詞、接続助詞「て」「ながら」などに付く。
連体修飾格として諸種の関係を表す。
㋐所有。
…の持つ。
…のものである。
「会社—寮」
「後徳大寺大臣(おとど)—寝殿」〈徒然・一〇〉
㋑所属。
…に属する。
…のうちの。
「財務省—事務次官」
「夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲—いづこに月やどるらむ」〈古今・夏〉
㋒所在。
…にある。
…にいる。
「大阪—友人」
「家—人々いと多かりけるに合はせて」〈竹取〉
㋓行為の場所。
…における。
…での。
「異国—生活にも慣れた」
「八島(やしま)—戦にうち勝ちぬ」〈平家・一一〉
㋔時。
…における。
「10月—中旬」
「夏—蝉(せみ)」〈徒然・七〉
㋕作者・行為者。
…の作った。
…のした。
「校長—話」
「行成大納言(かうぜいのだいなごん)—額」〈徒然・二五〉
㋖関係・資格。
…にあたる。
…としての。
「友達—田中君」
「妻(め)—女」〈竹取〉
㋗性質・状態。
…のようすの。
…の状態である。
「瀕死(ひんし)—重傷」「縦じま—シャツ」
「等閑(なほざり)—心」〈徒然・九二〉
㋘材料。
…で作った。
…を使っての。
「木造—家」
「葦(あし)—御簾(みす)」〈徒然・二八〉
㋙名称・人名。
…という名の。
…という。
「富士—山」「三河—国」
㋚数量・順序。
…番目の。
「多く—船」
「一—皇子(みこ)」〈源・桐壺〉
㋛対象。
…に対する。
「反乱軍—鎮圧に成功する」
「まろ、この歌—返しせむ」〈土佐〉
㋜目標。
…のための。
「お祝い—プレゼント」
「春—急ぎ(=準備)」〈徒然・一九〉
㋝比喩。
…のような。
「花—都」
「ありさりて後も逢はむと思へこそ露—命も継ぎつつ渡れ」〈万・三九三三〉
動作・作用・状態の主格を表す。
「交通—発達した地方」「花—咲くころ」「まゆ毛—濃い人」
「月—出(い)でたらむ夜は」〈竹取〉
(「ようだ」「からに」「ごとし」「まにまに」などの上に付き)その内容を表す。
「綿—ような雲」
「六日、きのふ—ごとし」〈土佐〉
同格を表す。
…であって。
「ジュース—冷えたのが欲しい」
「大きなる柑子(かうじ)の木—、枝もたわわになりたるが」〈徒然・一一〉
連用修飾格を表す。
㋐比喩を表す。
…のように。
「春日野の雪間をわけて生(お)ひいでくる草—はつかに見えし君はも」〈古今・恋一〉
㋑(多くは「さまの」の形でサ変動詞に連なり)動作の対象を表す。
…を。
「おしなべたるやうに人々のあへしらひきこえむは、かたじけなきさま—し給へれば」〈源・柏木〉
㋒(下に「ともに」「むた」などを伴って)その内容を表す。
…と。
「白雪—ともに我が身はふりぬれど心は消えぬものにぞありける」〈古今・雑体〉
[補説] 古語で12が人を表す語に付く場合、その人に対する敬意を含んでいることが多い。
また、21の用法から転じたといわれ、現代語では、「枝の折れた木」「老朽化の激しい校舎」のように、「何のどうする(どんな)何」という形で用いられる。
[終助]活用語の連体形に付く。
(下降調のイントネーションを伴って)断定の言い方を和らげる意を表す。
多く、女性が使用する。
「伺いたいことがある—」「あいにく母は留守です—」
(上昇調のイントネーションを伴って)質問または疑問の意を表す。
「君は行かない—」「そんなに悲しい—」「なぜな—」
強く決めつけて命令する意を表す。
「余計なことを言わない—」「遊んでばかりいないで勉強する—」
念を押すような気持ちで、詠嘆・感動の意を表す。
「仲がよいことだ—」
「はて面倒な承り事でござる—」〈伎・幼稚子敵討〉
[補説] 終助詞の「の」は、近世後期以降用いられ、現代語ではうちとけた対話に用いられることが多い。
ただし、感動の意の4だけは中世後期にはすでに用いられ、現代語では古風な表現に用いられる。
[間助]文節の切れ目に付く。
語勢を添える意を表す。
ね。
「おれは—、去年まで五十九だっけが、取って六十だよ」〈滑・浮世風呂・二〉
[並助]
並列・列挙を表す。
…だの…だの。
「やかましい—うるさい—と文句ばかり言う」「行く—行かない—とごねる」
「唐(から)—、大和—、めづらしく、えならぬ調度ども並べ置き」〈徒然・一〇〉
(「の…ないの」の形で用い、「の」「ないの」のそれぞれ前に同じ形容詞をともなって)程度がはなはだしい意を表す。
「寒い—寒くない—ってふるえあがったよ」「痛い—痛くない—って涙が出てきたよ」
[準体助]
(体言に付いて)下の名詞を表現せず、「のもの」「のこと」の意を表す。
「この本、君—だろう」「自分—には記名しておく」
「せめて、この樽も人—を借ってきた」〈虎明狂・樽聟〉
(活用語に付いて)その語を名詞と同じ資格にすることを表す。
「読む—が速い」「彼を行かせる—はまずい」「こんな—が欲しい」→のだ →のだろう →のです
「あんまり夫婦仲のいい—もこまったものだ」〈滑・浮世床・初〉
[格助]格助詞「を」が撥音「ん」の直後に付いて音変化したもの。
能・狂言・平曲などに多くみられる。
「こなたのいよいよ大名にならせられて、御普請—なされう御瑞相(ずいさう)に、番匠(ばんじゃう)の音がいたす」〈虎明狂・宝の槌〉
読み方:の
布の幅を数える単位。
一幅(ひとの)は鯨尺で1尺(約37.9センチ)。
一幅分の布。
はぎ合わせた衣や幕などの一部をさすのに用いる。
「幅」に似た言葉
» 類語の一覧を見る
レンジスコープ圏領域範囲
読み方:の
矢の竹の部分。
矢柄(やがら)。
ヤダケの古名。
〈和名抄〉
篦(1)の位置
「篦」に似た言葉
» 類語の一覧を見る
スパチュラスパーテル
読み方:の
自然のままの広い平らな地。
のはら。
「—に咲く花」「—にも山にも若葉が茂る」
広々とした田畑。
のら。
「朝早くから—に出て働く」
動植物を表す名詞の上に付いて、そのものが野生のものであることを表す。
「—うさぎ」「—ばら」
人を表す名詞の上に付いて、粗野であるという意で卑しめる気持ちを表す。
「—幇間(だいこ)」「—育ち」
[下接語] 荒(あら)野・荒れ野・枯れ野・裾野・夏野・花野・原野・春野・広野・冬野・焼け野

参照:全国大阪弁普及協会

大阪弁訳語解説
(が)、(の)が、(の)「が」は主語を表し、後に続く動詞に付随する。
聞き手が既に知っている内容の場合に用い、現象や描写、状態の対象を表す。
足が四本も付いてる犬飼うてまんねん、あっ穴から汁が出てきよった、大阪弁が方言だす、ドーンいう音がして揺れた思たらあっちゅう間に火事や。
語句と語句とを関連づける。
大阪人は背が低うて足も短いのに歩くのんだけはえらい速いらしいそうやな。
疑問文の場合は、疑問詞の後に置かれ、「が」の疑問文に肯定で答える場合は「が」を用いるが、否定で答える場合は「は」を用いる。
あの先生が大阪弁教えてくれるのんか? せやあの先生が教えてくれんねん。
あの先生は教えてくれへんわ博多弁の先生やで。
どこが日本の首都に名乗り上げんのん? そら京都がやろ。
一体何が言いたいねんな? 二人の結婚許してやったらどないやっちゅうのんが言いたかってん。
見たことない人、気ぃきかんやっちゃ、というように、「が」に置き換えられる「の」も省略する。
「が」は「の」の古い形で、「おらがまち」「剣が峰」「夕陽が丘」「体が伸びる猫」「飯がうまい店」の「が」は「の」に置き換えられる。
東京式の標準語以上に、高い確率で省略されるが、丁寧に言う場合や強調して言う場合は省略しない。
師匠が毎朝6時に起きやはる、先生が採点をすんねんわかった?先生がやで? わたいの作った料理食べられへん言うのんか。
「は」と「が」については英文法の主語の概念とは異なり、主語の重要性は必ずしも絶対的とはいえはない。
駿河で「ん」。

大阪弁訳語解説
のう、のねえ「なあ」よりやや古めかしい言い方で、使用頻度は「なあ」より低い。
感動や詠嘆の意を表す。
あかんのう、つかんのう、すまなんだのう、すまんの、など。
西日本や東日本の日本海側で使われる。

大阪弁訳語解説
ん、の所有者や所属を表す。
鼻音の前にくる場合など、「なか」「とこ」などの前で「ん」に変化、または脱落する。
わたいは浪花中学校の生徒だす、川ん中の魚、わてとこの犬、書類は社長とこ置いときます、子供時分そない思とりました、など。
“きんののきょうやないかい”のように、特定の使い方をする場合は略さない。
琉球で「ぬ」。


参照:博多弁推進会

方言意味・解説
(格助詞)①~の。
〔所有格〕 ②~が。
〔主格〕


参照:原色大辞典


参照:皓星社

 芸人の通り符牒にして、二といふ数量を表す。
通り符牒を参照せよ(※巻末「通り符牒」参照)。
〔符牒〕
 二。
〔芸人〕
分類 符牒、芸人
 古本屋・米屋・魚屋の小物(小魚)の符牒にして五といふ数量を表す。
通り符牒を参照せよ(※巻末「通り符牒」参照)。
〔符牒〕
 五。
〔魚商〕
 五。
〔米屋〕
 五。
〔古本屋〕
分類 古本屋、符牒、米屋、魚商
 小間物店の通り符牒にして七といふ数量を表す。
通り符牒を参照せよ(※巻末「通り符牒」参照)。
〔符牒〕
 七。
〔小間物屋〕
分類 小間物屋、符牒
読み方:の
 四。
〔瀬戸物商〕
分類 瀬戸物商
読み方:の
 茶店の通り符牒にして、一といふ数量を表す。
通り符牒を参照せよ(※巻末「通り符牒」参照)。
〔符牒〕
 一。
〔茶商〕
分類 符牒、茶商
読み方:の
 上野駅ノ意デモサカ普通用フル隠語。
分類 掏摸
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。
ご了承くださいませ。
お問い合わせ。

参照:EDRDG

読み方


参照:ウィキペディア

この項目では、かな文字について説明しています。
部首については「丿部」をご覧ください。

平仮名
文字
字源乃の草書体
JIS X 02131-4-46
UnicodeU+306E
片仮名
文字
字源
JIS X 02131-5-46
UnicodeU+30CE
言語
言語ja, ain
ローマ字
ヘボン式NO
訓令式NO
JIS X 4063no
アイヌ語NO
発音
IPAno̞
種別
清音

かな
仮名
万葉仮名
草仮名

平仮名
片仮名
(平仮名の異体字)
(片仮名の異体字)
五十音と撥音
わワ
らラ
やヤ
まマ
はハ
なナ
たタ
さサ
かカ
あア
ゐヰ
りリ
(𛀆𛄠)
みミ
ひヒ
にニ
ちチ
しシ
きキ
いイ
(𛄟𛄢)
るル
ゆユ
むム
ふフ
ぬヌ
つツ
すス
くク
うウ
ゑヱ
れレ
(𛀁𛄡)
めメ
へヘ
ねネ
てテ
せセ
けケ
えエ
をヲ
ろロ
よヨ
もモ
ほホ
のノ
とト
そソ
こコ
おオ
んン
濁点つき
わ゙ヷ
ばバ
だダ
ざザ
がガ
あ゙ア゙
ゐ゙ヸ
びビ
ぢヂ
じジ
ぎギ
-
ゔヴ
ぶブ
づヅ
ずズ
ぐグ
-
ゑ゙ヹ
べベ
でデ
ぜゼ
げゲ
-
を゙ヺ
ぼボ
どド
ぞゾ
ごゴ
-
半濁点つき
ら゚ラ゚
ぱパ
た゚タ゚
さ゚サ゚
か゚カ゚
あ゚ア゚
り゚リ゚
ぴピ
ち゚チ゚
し゚シ゚
き゚キ゚
い゚イ゚
る゚ル゚
ぷプ
つ゚ツ゚
す゚ス゚
く゚ク゚
う゚ウ゚
れ゚レ゚
ぺペ
て゚テ゚
せ゚セ゚
け゚ケ゚
え゚エ゚
ろ゚ロ゚
ぽポ
と゚ト゚
そ゚ソ゚
こ゚コ゚
お゚オ゚
小書き
ゎヮ

ゃャ
-

-
-
-
ゕヵ
ぁァ
𛅐𛅤小書きヰ

-
-

-


-
ぃィ
-

ゅュ



っッ


ぅゥ
𛅑𛅥小書きヱ

-
-

-
-
-
ゖヶ
ぇェ
𛅒𛅦小書きヲ

ょョ
-

-

-
こコ
ぉォ
𛅧(小書きン)
ㇷ゚
多音節

(イフ)

(かしこ)

(こと/コト)

(さま)

(シテ)

(トキ)

(トモ)

(なり/ナリ)

(まいらせ候)

(より/ヨリ)

(ごと)

(ドモ)
踊り字

ゝヽ
〱゙
ゞヾ
〱゚
ゝ゚ヽ゚
長音符

この表には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字や、画像化した文字が含まれています
は、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。
1モーラを形成する。
五十音図において第5行第5段(な行お段)に位置する。
な行音は清音でありながらその子音は有声子音であり、濁音や半濁音は持たない。
概要
「の」の筆順
「ノ」の筆順

 現代標準語の音韻: 上歯茎に舌をつけて発音する鼻音である有声子音/n/と、母音おから成る。
 五十音順: 第25位のかな。
 いろは順: 第26位。
「ゐ」の次。
「お」の前。
 平仮名「の」の字形: 「乃」の草体
 片仮名「ノ」の字形: 「乃」の左の部分 (第1画)
 変体仮名(能)
 ローマ字: no
 点字:



 通話表: 「野原のノ」
 モールス信号: ・・--
 手旗信号:3



 発音: [ヘルプ/ファイル]
の に関わる諸事項

 のの字:ひらがなの「の」の字形およびその呼び方。
 「のの字運転」 - 以下の鉄道路線に見られる「のの字」形に放射線と環状線を直通する運行形態。
 大正時代に行われていた、東京の省線(当時)中央線と山手線の直通運転(中野 - 新宿 - 東京 - 品川 - 新宿 - 池袋 - 上野間)
 名古屋市営地下鉄名城線・名港線
 都営地下鉄大江戸線
 「のの字橋」とは、ループ橋のこと。
 「のの字を書く」 - 女性が意中の人の前で畳に指で丸を幾度も書くこと。
 「ノ」は漢字の部首である「丿」とほぼ同形である。
「ノ」が「丿」を含む「乃」という字を略して造られた為で、「丿」の名称はそのものずばり「の」となっている(他には「はらいぼう」や音読みで「へつ」)。
 〃記号(ディット)の別名が、「ノノ字点」。
 千葉県野田市の市章及び市旗は、平仮名の「の」を図案化したものである[1]。
 漫画家の石ノ森章太郎の「ノ」は正確には小さく表記する[2][3]。
ただし、拗音と促音を表現する小書きとは異なり、縦書きの際は中心寄りとする[4]。
中華圏における「の」
「優の良品」於香港

2000年以来、中国、香港や台湾などの中国語圏(中華圏)において、主に看板や商品パッケージ、TVタイトルなどで、中国語の「的」や「之」の意味で平仮名の「の」を使用することが流行している[5]。
中国語では、通常「の」を「的」の発音(普通話で[de] と発音)で読み、大陸で使用されているピン音入力の文字入力ソフトの大半でも[de] という発音の文字として「の」が登録されている[6][7]。
この「の」の用法は、日本の仮名文字が中国語の簡体字の一種として用いられている数少ない例で、他には「衞」(衛)の簡体字「卫」の字母となった片仮名「ヱ」の例がある[8]。
 香港には、「優の良品/AJI ICHIBAN」という菓子のチェーン店がある。
 康師傅は、「鮮の毎日C」というジュースを発売している。
脚注

^ 野田市の市章”. 野田市役所総務部総務課 (2022年11月7日). 2023年4月25日閲覧。^ マンガの聖地!東京・豊島区のトキワ荘マンガミュージアムへ」『ORICON NEWS』、2020年12月4日。
2023年12月31日閲覧。
^ 石ノ森章太郎ルーツを探る”. 石森プロ. 2023年12月31日閲覧。^ 広報用画像について” (PDF). 特別展:手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから. 大阪歴史博物館. 2023年12月31日閲覧。^ 「~の~」中国でなぜ人気? 日本の文字で商品名に高級感、好印象… 発端はあの飲み物だった”. 西日本新聞 (2022年1月13日). 2022年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。
2022年1月17日閲覧。
^ @nifty:デイリーポータルZ:中国に日本の「の」が浸透した^ Blog版香港中国熱烈歓迎唯我独尊^ 「卫」の経緯については、ゑ#現代の用法を参照。
関連項目

ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。
 Wikipedia:索引 の
 「の」の法則 - 大ヒットしたメディア作品は題名、もしくは副題が「~の~」という形式になっているという法則。
(例:「もののけ姫」、「崖の上のポニョ」)
 のー饅頭 - 沖縄地方で食べられるお菓子。

(出典:Wikipedia 2023/12/31 08:18 UTC 版)

参照:Wiktionary


 平仮名
 五十音図: な行 お段
 いろは順: 26番目
 字源: 乃の草体
 片仮名:ノ
 ローマ字:no

発音

 IPA: /no/

名詞:野

 広くて平らな自然の大地。
のはら。
 田畑。
のら。
 民間。

名詞:幅・布

 一幅分の布。

名詞:篦

 矢と竹の間の部分。
矢柄。
 やだけ。

名詞:形式名詞

 もの。
 うまいが食べたい。

名詞・代名詞に接続するときは「*〜のの」「*〜なの」ではなく「〜の」とする(#接尾辞の項参照)。

 こと。
 うるさく騒ぐはやめて。
 そんなはあたりまえだ。
 人や動物など。
 執筆したは大学の教授だ。
 あんなは友達じゃない。
(ややぞんざい)
 ときや場所、状況など。
 留学したは20年前だ。
 事物について、同じ言葉の繰り返しを避けるために代名詞的に用いる。
 日本の大学の中で、もっとも有名なは東京大学だろう。
 理由・根拠を強調する。
口語ではんも使われる。
下に「だ」「です」「で」を接続する。
 あなたが言っていたです。
 これは失敗なだ。
 口語の疑問文では多用される。
 どこへ行くですか。
 私が行けばいいか。
 すべきであることや指示・命令を表す。
口語ではんも使われる。
下に「だ」「です」「で」を接続する。
 もっと早く走るだ。
でないと遅れるぞ。
 あんなことをするではなかった。
 (主に用言につけて)列挙する。
だの。
 狭い暗いって文句ばかりつける。
 言った言わないと揉めていた。
類義語
 

助詞

格助詞

 所有、属性などで、後にくる言葉を限定する。
 ノート。
 総理近況。
 山田構成、吉田司会でお送りします。
 出番だ。
 空。
 都。
 独自主張。
 第一利点。
 正規代理店。
 (古風)一般に言われている如く、抒情詩は主観的詩に属し、叙事詩は客観的詩に属する。
(萩原朔太郎「詩の原理」)
 具体的な名詞の属性や状態を示す修飾節の中で、に代わって主語や、一部の構文では目的語を示す。[1]
 紅葉散る頃。
 知っている人。
 うまい人。
 ケーキ切れない非行少年たち。
 (九州方言)主語や、一部の構文では目的語を示す。
 天気悪かけん客少なか。
 飲みたか。

古語の下記6.の用法で、用言が体言を修飾する場合に用言の主語が「の」で表示されると捉えられたことから派生した用法。

 助詞について体言を修飾する機能を担う。
 私からプレゼント。
 学校でできごと。
 二人だけ秘密。
 生きるか死ぬか瀬戸際。
 経営について提言。

が、を、に、までにに付くことはできず、「が」「を」では「の」、「に」では「の」「への」「での」、「までに」では「までの」などで代用する。

 総理演説。
 購入。
 「田日」とあるのは「日田」誤植だ。
(=「日田」を誤植したもの)
 上の語と下の語が同格であることを表す。
 部長山田さん。
 薫さんが来てたよ。
 佐藤、鈴木、高橋三人でやることにします。
 おばさん運転手がおじいさん患者を乗せて行った。
 五月五日こどもの日
 ふるまい酒お屠蘇もご用意しました。
 悪態をつくときに用いられる表現。
 お兄ちゃんバカ。
 部長わからず屋が。
 上の語が下の語によってさらに修飾を受ける。
 あついのが飲みたい。
 警察官背の高いのに呼び止められた。
 (古語)高欄のもとに、青き瓶(かめ)大きなるを据ゑて、桜のいみじうおもしろき枝五尺ばかりなるを、いと多くさしたれば、高欄の外(と)まで咲きこぼれたる昼つ方、大納言殿、桜の直衣(なほし)少しなよらかなるに、濃き紫の固紋(かたもん)の指貫(さしぬき)、白き御衣(おんぞ)ども、上に濃き綾いとあざやかなるを出だして参り給へるに、(清少納言 『枕草子』)
 名詞述語文が体言を修飾する場合において、連体形語尾と同等の機能を担う。
である。
という。
 この案に反対人。
 後部が円形墳墓。
 話し方がゆっくり老人。
 バスからお降り際は、お忘れものにご注意ください。
 述部の動詞、形容詞または動詞接尾辞のするを省略した名詞述語文(いわゆる「うなぎ文」)が体言を修飾する場合において、連体形語尾と同等の機能を担う。
 「コーヒーお客様、コーヒーをご注文お客様」
 明日から大阪へ出張予定だ。
 黒マスクの学生
派生語
 んぼう
 んち

終助詞1

強調用法から「だ」または「か」を省略したものに由来。
 (下降調の発音で)軽い断定
 私、この字読めない
 ふうん、そうだったね。
 (上昇調の発音で)疑問
 何を言ってる
 (強いイントネーションをおいて)命令
 つべこべ言わない

終助詞2

 (西日本方言)詠嘆や念押しなどを表す。
のう。
な。
ね。
 そろそろ出かけようか

翻訳

 英語: of (en), 's (en)
 中国語: 的 (zh) (de), 之 (zh) (zhī)
 朝鮮語: 의 (ko) (ui)
 フランス語: de (fr)
 英語: what (en)
 朝鮮語: 것 (ko) (geot), 거 (ko) (geo)
 フランス語: ce que (fr), ce qui (fr)

接頭辞 :野

 野生の。
 粗野な。

接尾辞:幅・布

 布の幅を数える単位。
一幅 (ひとの) は、鯨尺で8寸(約30センチ)から1尺(約38センチ)。

接尾辞

 ~のもの。
 が見つからない。
 アルミは軽い。
 あの店は安くてうまい。
 (口語) のほう。
比較を示す。
 これがおいしい。
 (古)氏のあとにつけ名とつなぐ小辞。
 小野小町(おのこまち)
 (古)氏や屋号などにつけ呼びかけに用いる。
 銭形
三ノ輪

参考文献

 ↑ 金 銀珠, 連体修飾構造における主格助詞「の」の変化, HERSETECテクスト布置の解釈学的研究と教育, vol. 1-2, pp. 57-72.

参照:漢字辞典



 画数:4
 音読み:ケイ
 訓読み:の
 ピンイン:xi1
 ハングル:혜
 対応する英語:auxiliary word for euphony or emphasis



 画数:11
 学習年:人名に使える漢字
 音読み:ショ、 ヤ
 訓読み:の
 ピンイン:ye3
 ハングル:야
 対応する英語:open country, field, wilderness



 画数:16
 音読み:ヤ、 ショ
 訓読み:の
 ピンイン:ye3



 画数:11
 学習年:小学2年で習う漢字
 音読み:ヤ、 ショ
 訓読み:の-
 ピンイン:ye3
 ハングル:야
 対応する英語:plains, field, rustic, civilian life
 

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参照:Weblio

 私の母は言語学者です
 私は少年が道路を走って横切るのを見た
 駅近くの本屋で彼女と待ち合わせた
 彼女は私に1本のフイルムをくれた
 友達の1人が先週の土曜日に私に会いにきた
 同じ羽の鳥は群れる;類は友を呼ぶ
 宿題をするのに1日6時間使う
 犬というものは忠実な動物だ
 理論とは相互に関連した概念の集合のことをいう
 五番街のデビッド・クーパーという人の電話番号を数えてください
 いつか彼女は日本のマザーテレサになるだろう
 その会議で長い沈黙の時があった
 彼がそんなに急ぐにはそれなりの理由があった
 非対称の
 彼はその計画を断念した
 Apr.はAprilの略語です
 規則の効力を一時停止する
 あの騒音には我慢がならない
 彼にはその仕事をする力はないと思う
 1歳の娘は英語を多少は話すことができます
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