chill

参照:実用日本語表現辞典

英語:chill
「チル」とは、スラングとして用いられる言葉で、リラックスした状態や落ち着いた雰囲気を表す。
この言葉は、音楽や映画などのエンターテイメント業界で頻繁に使用され、特に若者の間で広く受け入れられている。
また、「チルアウト」という表現もあり、これはストレスや緊張から解放され、穏やかな状態になることを指す。
インターネット上では、「チル」は「落ち着いて楽しむ」や「リラックスする」などの意味で使われることが多い。
この言葉は、日常生活の中で、特にリラクゼーションやエンターテイメントの文脈で使われることが多い。
(2023年8月2日更新)
別表記:チル
「chill」とは、日本語では主に「くつろぐ・落ち着く・のんびりする・まったりする・リラックスする」などの意味で用いられる英語由来の表現である。
カタカナで「チル」あるいは「チルい」などと表記されることも多い。
もともと英語の「chill」は「冷たさ・寒さ・冷気・冷え込み」を意味する英単語である。
俗な表現として、「(火照った体を冷まして)まったりとくつろぐ」ことを「chill out(チルアウト)」という。
日本語の中で用いられる「chill」や「チル」は、基本的に「chill out(チルアウト)」の意味を踏襲していると考えてよい。

英語の「chill」の意味について

英語の「chill」は、おおむね漢字の「冷」に近い意味・ニュアンスを根源とする単語である。
英語の「chill」には形容詞・名詞・動詞と幅広い用法がある。
 形容詞では「冷えている・ひんやりする」「悪寒がする」「冷淡である」といった意味がある。
 動詞としては「冷える・冷やす」「人をゾッとさせる・ヒヤリとさせる」「興味を冷ます」 といった用法がある。
 名詞としては「冷え・寒さ」「恐怖・ぞっとすること」「悪寒」「冷淡さ」などの意味がある。
ちなみに、セ氏0度前後の低温を保って輸送や管理が行われる食品を「チルド食品」というが、この「チルド(chilled)」は動詞「chill」の過去分詞である。

chill と cool と cold の違い

英語で「寒い」とか「冷える」を意味する語といえば「cool(クール)」や「cold(コールド)」などがまず思い浮かぶ。
chill と cool や cold は、「寒さの度合い」や「不快感」に応じて使い分けられる。
 「chill」は「肌寒い程度の冷え・寒さ」を意味する表現である。
「不快ではあっても耐えられなくはない」くらいの肌寒さを指す。
 「cool」は「心地よい涼しさ・清涼感」を意味する表現である。
快適さを表現する言葉である。
 「cold」は「ひどい寒さ・冷たさ」を意味する表現であり、寒さ・冷たさを表現する最上位の語である。
明らかに不快というニュアンスを伴う。

スラングとしての chill とは

chill は、主に「chill out」の語形で、「落ち着く・くつろぐ・まったりする」といった意味で用いられることがある。
日本語の中で用いられる「chill」や「チル」の語は、この「chill out」の意味が念頭に置かれているといえる。
「落ち着く・くつろぐ」という意味の英語といえば「relax(リラックス)」も思い浮かぶ。
「relax」には「緊張を解く・和らげる」といったニュアンスがある。
「chill out」には、「火照った体を冷ます」といったニュアンスがある。
「chill out」はスラング(俗な表現)であり、主にサブカルチャーの文脈で用いられている。
スラングとしての「chill」には「大麻を吸う」という意味の用法もある。
スラングというよりは隠語である。

「chill」の読み方

chill の読み方は、基本的に「チル」である。
英語では chill の母音にアクセントを置いて発音されるため、英語の発音を忠実に再現するとすれば「チィル」のように表記するべきかもしれない。
とはいえ、日本語カタカナ表記としては「チル」で定着している。

「chill」の熟語・言い回し

「chill out」の意味

「chill out(チルアウト)」とは、「冷静になる・落ち着く・くつろぐ」といった意味で用いられる俗な表現である。
そもそも英単語の「chill」そのものに「落ち着く・くつろぐ」といった意味合いは基本的にない。
日本語における「chill=くつろぐ」という理解は、「chill=chill out の省略」という解釈が挟まっていると考えられる。

「chilling」の意味

「chilling(チリング)」とは、動詞としての chill の現在分詞であり、「寒い」「凍える」あるいは「ぞっとする」「身も凍るような」といった意味合いの形容詞として用いられる表現である。

「超chill」の意味

「超chill」または「超チル」は、日本語において「とても落ち着いている」「最高にクールだ」くらいの意味で用いられる表現である。

「stay chill」の意味

「stay chill(ステイチル)」とは、「chill の状態のままでいる」という意味の表現である。
チルアウト状態でくつろげるさまを指す場合もあれば、カッコイイ人に「ずっとカッコイイままでいてね!」と伝える言い回しとして用いられる場合もある。

「Netflix and chill」の意味

「Netflix and chill(ネットフリックス&チル)」とは、「Netflixを見てまったりする」という意味のスラング(インターネットネットスラング)である。
要するに「自宅で映画など視聴してゆっくりする」という過ごし方のことである。
恋人を呼んで一緒に Netflix and chill するとなると、自室で恋人と2人きり、いいムードになって互いにその気になってそのままベッドで◯✕△、という流れに持っていきやすいことも想像に難くない。
というわけで「Netflix and chill」は「下心を持って(性的関係を期待して)相手を誘う婉曲的表現」の意味で用いられるようになっている。

「casual and chill」の意味

「casual and chill(カジュアル&チル)」とは、音楽のジャンルとして用いられる表現である。
おおむね「気楽にくつろぎながら聞ける音楽」を総称する区分として用いられる。
「and」を省略して「casual chill」と呼ばれることも多い。

「Let's chill」の意味

「let's chill(レッツチル)」とは、「まあまあ落ち着いて」という意味のスラングである。
カッとなっている相手を冷静になるよう促す意味で用いられる。
「let's chill out(レッツチルアウト)」は「遊ぼうぜ」という意味合いの表現として用いられる。

「relax and chill」の意味

「relax and chill(リラックス&チル)」は、基本的には「気楽にくつろいで過ごす」という意味合いの表現である。
ひとまとめにして 「chillax(チラックス)」と表現されることもある。

「just chill」の意味

「just chill」は、「気楽にいこうぜ」という意味合いの俗な表現である。
焦っていたり苛立っていたりする人に呼びかける言葉として用いられる。
文法的には命令形の表現である。
「just chilling」は、「何をしているの」と尋ねられた場合などに「ダラダラしているだけだよ」と返答するような場面で用いられることのある言い回しである。

「chill系(チル系)」の意味

「chill系」とは、主に「テンポが遅めの電子音楽(EDM)」を指す音楽ジャンルの区分である。
1990年にThe KLFが制作したアルバム「Chill Out」を嚆矢とするジャンル区分および名称とされている。
基本的には chill系の音楽はEDMの下位区分といえたが、昨今ではジャズやポップスを土台とするゆったりした楽曲も「chill系」に含めて扱われることがある。
Casual and chillも、chill系に含まれる。

「zero chill」の意味

「zero chill(ゼロチル)」とは、「ぜんぜん格好良くない」「イケてる部分が全くない」という意味合いで用いられることのある俗な表現である。
「チルい要素がゼロ=まるで駄目」というわけである。
(2022年12月19日更新)
英語:chill
「チル」とは、「のんびりする・まったりする・くつろぐ・心身をリラックスさせる・落ち着ける」などの状態を指す意味で用いられる表現である。
「チルする」「チルい」のような語形で用いられることも多い。
「チル」は「大麻を吸う」ことを指す隠語として用いられることもある。

チルの語源・背景

「チル」は英語の chill(チル)および chill out(チルアウト)に由来する表現である。
英語の chill は、主に「冷たい(形容詞)」「冷える・冷やす(動詞)」「冷たさ・冷気(名詞)」といった意味合いの単語である。
そして chill out は、「落ち着く」「冷静になる」「くつろぐ」といった意味で用いられるスラング(俗な表現)である。
日本語における「チル」は、 chill よりもむしろ chill out の意味を念頭に置いた表現であるといえる。

「チルアウト」の源流について

英語のスラングとしての「チル」および「チルアウト」は、とりわけ音楽シーンにおいて「チル系」「チルアウト系」などと呼ばれたジャンルの音楽が念頭に置かれている。
「チル系」は主にクラブで流される電子音楽であり、ノリノリのEDMではなくむしろアンビエント寄りの、ダウンテンポのゆったりとした曲を指す。
1990年に The KLF が発表した「Chill Out」というアルバムが、チル系・チルアウト系のジャンルを生んだ嚆矢とも言われている。
チルアウト系ミュージックは、典型的には、クラブの別室などでBGMとして流された。
ダンスフロアで激しいEDMに乗って大いに踊った後、フロアから離れてチルアウト系ミュージックを聞きながら心身をゆっくり休める・クールダウンするというわけである。

「チル」の用法・例文

英語の chill は、名詞・自動詞・他動詞・形容詞と、あらゆる品詞の用法がある。
日本語でも名詞としての「チル」をはじめ「チルい」「チルする」のように適当に活用して用いられることがままある。
「チルする」はおおむね「のんびりする」「リラックスする」という意味で用いられる。
「チルっている」といえば「のんびりしている」ようなさまを指す。
「チルい」は「ゆったりしている」「落ち着く感じがする」といった意味で用いられる。

チルの関連表現

派生的な表現として、たとえば「一緒にいるとくつろげる友人」の意味で「チル友」のような言い方が用いられることがある。
「夜チル」は「夜をまったりと過ごす」こと。
「チル化」は、たとえば出世などのためにあくせくと働くのではなく、自分の時間を大切にするのんびり志向になってきていることを表す。
(2022年12月19日更新)

chill

参照:小学館

読み方:ちる
[名](スル)
冷やすこと。
「—鋳物」
《「チルアウト」から》落ち着くこと。
休憩すること。
「—タイム」

行政入力情報

団体名称
CHILL
所轄庁
東京都
主たる事務所の所在地
中央区新川二丁目5番9号
従たる事務所の所在地
代表者氏名
小倉 一男
法人設立認証年月日
2003/02/03 
定款に記載された目的
この法人は家庭や学校または生活環境などに問題を抱える人々に対して、スノーボード等を中心にスポーツ及びリクエーション活動に関する事業を行い、精神ならびに身体の健全育成に寄与することを目的とする。
 
活動分野
保健・医療・福祉    
社会教育    
まちづくり    
観光    
農山漁村・中山間地域    
学術・文化・芸術・スポーツ    
環境の保全    
災害救援    
地域安全    
人権・平和    
国際協力    
男女共同参画社会    
子どもの健全育成    
情報化社会    
科学技術の振興    
経済活動の活性化    
職業能力・雇用機会    
消費者の保護    
連絡・助言・援助    
条例指定    
認定
認定・仮認定
認定  
仮認定  
旧制度(国税庁)による認定  
認定の更新中  
PST基準
相対値基準    
絶対値基準    
条例指定()    
認定開始日: 
    
認定満了日: 
    
認定取消日: 
 
仮認定年月日: 
 
仮認定満了日: 
 
仮認定取消日: 
 
閲覧書類
監督情報
解散情報
解散年月日:
 
解散理由:
 


chill

参照:日外アソシエーツ

名前 チル

chill

参照:ウィキペディア

この項目では、プログラミング言語について説明しています。
その他の用法については「チル」をご覧ください。

CHILL(チル、CCITT HIgh Level Language)は、主として交換機の制御プログラムの記述に用いられる高水準プログラミング言語である。
言語仕様としてはAdaのサブセットとなっているが、Adaの制定に時間がかかったため、CHILLの方が先に制式化されている。
Adaとサブセットと言う観点で言えばModula-2と似通っている面もあるが、CHILLがModula-2の影響を受けているわけではない。
多重処理の記述に適したプロセスの生成、同期通信、排他制御を記述するための並列処理機能を持つ。
大規模開発のため、モジュール間での広域変数・関数のアクセス制御が細かく設定できるのもAda譲りである。
並列処理機能に加えて、周期処理や時間依存の処理のような実時間制御機能をサポートしていることも特徴である。
ITUは標準のCHILLコンパイラを提供している。
フリーのCHILLコンパイラとしては、GCCにバージョン2.95まではバンドルされていたが、それ以降のバージョンでは削除された。
また、Object CHILLと呼ばれるオブジェクト指向のバージョンも開発された[1]。
最初の仕様書は1980年に出版された。
国際規格としては、ITU-T(旧CCITT)勧告Z.200として発行されており、これに相当するISO規格はISO/IEC 9496:2003である(両者の文章は同じである)。
ITU-T勧告Z.200の最終版は1999年末であり、以降、ITU-Tは同規格の管理を中止している。
日本では、保守作業へのみ利用されているとみなされており、2006年10月現在、JIS制定が見送られている。
CHILLはアルカテル System 12やシーメンスEWSD(英語版)などのシステムで使用されていた。
関連項目

その他の交換機向けプログラミング言語
 PLEX(英語版
 Erlang
脚注

^ Jürgen F. H. Winkler; Georg Dießl (1992). “Object CHILL—an object oriented language for systems implementation”. Kansas City, Missouri, USA: Association for Computing Machinery. pp. 139–147. doi:10.1145/131214.131232. ISBN 0-89791-472-4. http://portal.acm.org/citation.cfm?id=131232 2008年12月30日閲覧。 
外部リンク

 ITU Z.200 standard page, has freely downloadable CHILL spec
 The CHILL Homepage
 Documentation for GNU CHILL

(出典:Wikipedia 2023/02/19 06:32 UTC 版)

chill

参照:ウィキペディア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 16:38 UTC 版)
「チル」の記事における「Chill」の解説
CHILL (CCITT HIgh Level Language) - 主として交換機の制御プログラムの記述に用いられる高水準プログラミング言語。
CHILL (漫画) - 木内一雅原作、夏元雅人作画の漫画。
CHILLMAN - 『ロックマン10 宇宙からの脅威!!』に登場するボスキャラクター「チルドマン」の北米版名称。
※この「Chill」の解説は、「チル」の解説の一部です。
「Chill」を含む「チル」の記事については、「チル」の概要を参照ください。
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